けんすけの旅ブログ

旅先で経験したことをつらつらと

ワクワク!アンコール遺跡群

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 ゲストハウスには朝まで爆音で音楽が流れ続けていたので、全然寝る事が出来なかった。4時に起床したがまだ爆音が鳴り響いているし、踊っている人がいた。音楽と共に育ってきたであろう人たちのパリピ具合に驚いた。世界基準で見ると、自分なんて足元にも及ばないなと痛感した。

 

 3分で朝の支度を済ませ、アンコールワットサンライズを見て、その後アンコール遺跡郡を回るためトゥクトゥクをチャーターしようとした。まだ午前4時半なのにそこら中にトゥクトゥクはいた。トゥクトゥクドライバーの朝は早い。稼ぎ時なのだ。何ドルか聞いてみると30ドルで1日チャーター出来るよと言ってきた。日本人観光者は基本的に世間知らずで金を持っているからふっかけてくるので、値段交渉は大切だ。値切りに値切ったら20ドルになった。後からいろいろな旅行者に確認してみたら、このくらいが相場らしい。

 

 いざアンコールワットに到着してみると日の出前だというのに大勢の人がいた。みんな日の出を待っているのだ。写真を撮るベストポジションはどこかと人がひしめき合っていた。↓サンライズアンコールワットを見るためにごった返しているアンコールワット

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 写真では上手く伝わらないが、日の出が後ろから照らすことによって手前の水面に反射し線対称となるアンコールワットは、言葉では形容できないほど美しいものだった。涙が頬を濡らした。美しさのあまり涙を流すことなどはじめての経験だったので、最初は自分が泣いてることにすら気づかなかった。今から約1000年前に石だけで、そして完全なる人力で作られたというのに、今を生きる人々の心を打ち続けるその姿は琴線に触れた。どれほどの人々がこの建造物に圧倒されてきたのだろうか。そして自分がいかに小さな存在で無力かということに打ちひしがれたのだった。アンコールワットを作ったスールヤヴァルマン2世のようになりたいと思った。

 その後一旦街へ戻り朝食を食べてから、アンコール遺跡郡を回ることにした。アンコール遺跡群の中で有名なところは、アンコールトム、南大門、タプローム、ピミアナカスなどがあり、どこを見てもクメール文明の建築技術の高さが伺えた。↓アンコール遺跡郡の地図。

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 アンコール遺跡はジャングルの中にあり脇道に行くと純粋にジャングルで迷うことになるので、楽しそうだなと思い故意に迷ってみた。元の場所に戻れなかったら大変だなあという刺激が、冒険心をくすぐったのだ。結果普通に迷って帰れなくなってしまった。ジャングルの中で助けてーと叫んでいたら、犬がそれに呼応するかのように吠えてくれた。その声のする方に向かったら元の場所に戻れた。迷ったらワクワクするので、アンコール遺跡郡をさらに楽しみたい人は、少し道を逸れてジャングルへ足を踏み入れて故意に迷ってみるのも面白いと思う。

 

 遺跡群を回っている時に、世界的なバックパッカーに会って激励を受けたり、ハニートラップに引っかかりそうになったり、露商店の人に服を買わされたり、無理やりココナッツを飲まされたり、川に落ちたりしたが大した話ではないので割愛する。アンコール遺跡に行くという小さい頃からの夢が叶ったのでとても嬉しかった。良い経験だった。