けんすけの旅ブログ

旅先で経験したことをつらつらと

バックパッカーのはじまり

 

 今までひとりでバックパック一つと最低限の所持金で15カ国20都市を旅してきたので、せっかくだから記録に残すことにする。

 

 初めてのひとりで行った海外旅行は、小学四年生の時に両親にひとりで行ってなんか学んで来いと、言われて送り飛ばされた台湾だった。その時のことはあまり覚えてないので、今回は大学一年生の春に、7泊9日で行ったカンボジアについて書く。

 

 アンコール遺跡群やポルポト政権が残した負の遺産を実際に見てみたい、肌で感じたいと昔から思っていた影響もあり、酔っ払った勢いでシェムリアップ行きの航空券を2週間後に取ってしまった。航空券を取ったことも出発3日前まで忘れており、そう言えば明々後日カンボジアに行くんだった!となって急いで準備に取り掛かった。両親に3日後にシェムリアップに行くことを伝えたらまじか〜と言われた。それだけ。

 

 準備もほぼ完了してない状態で、出発当日を迎えてしまった。準備出来たものは電源変換プラグ、タンクトップとパンツ9枚、ボトルガム2箱、暇な時間に読む本2冊だけだった。まあなんとかなるだろうと思って空港に向かった。

 

 家を出る時には、75Lの容量を誇るバックパックがスカスカだったことに気付かなかった。空港に着いてから気付いたことは、タンクトップ以外の服を持ってきていないことと所持金が8000円しかないことだった。パスモの残金が成田空港駅の改札を出るのに足りなかったので、チャージして残金が7000円になった。

 所持金7000円で全く知らない土地で7泊9日暮らせるのか。ここからバックパッカーとしての俺の物語が始まる。

 

 香港経由で17時間かけてやっとシェムリアップ国際空港に着いた。飛行機を降りると、もわっとした熱気を感じカンボジアに来たことを実感しわくわく、にやにやした。

 

 空港で7000円を両替した。そして宿を取ることも忘れていたので、安宿がたくさんあるパブストリートという場所に向かおうとしたがどのように行ったらいいか分からない。そこら辺のトゥクトゥクドライバーさんに何ドルでいけるか聞いてみたら、28ドルで1日チャーター出来るよと言ってきた。所持金の約半分である。

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 パブストリートまで約10キロ、歩けない距離ではないので、75Lのバックパックを背負い30度を超える気温の中約10キロ歩くことにした。